2017年に新宿で開催した展示「泡とねばり、とうきょう」でのWIP『とうきょう』と、

2019年に盛岡で開催した展示「ぼくと魚」でのWIP『世界』を用い、

三部構成の抽象短編アニメーション映像を制作。

​

第一章「body」

第二章「type」

第三章「folklore」

​

第一章は主にディレクターの小野が作画。

渋谷を舞台にしたロトスコープや、鯨や地層などをモチーフに、

風景を形たらしめているモチーフを配置。

​

第二章では、新宿での展示に来場しWIPに参加した

不特定多数の来場者が描き繋げた「とうきょう」の作画と、

協力アニメーターにより、1枚目となる原画以降を

すべて直前の2枚を重ねてなぞるだけで書き進められた

動かす意思のないアニメーションのみで構成されている。

テーマである「type」には、

言葉や文字の意味をはじめ、その意味を紐づけている文化や記憶、

歴史や解釈といった意味が含まれる。

​

第三章は、盛岡での展示に来場しWIPに参加した不特定多数の来場者による

「世界」の作画のみを配置。

こちらも動かす意思のないアニメーションだが、

参加者の年齢層が、子どもを含む、より幅広い層に及んだこともあってか、

筆圧だけでなく、遊び・諦め・深追いなどが多様である。